ハレの席に出席するときは、ドレスを着る人も多いものです。しかしドレスは普段着とは異なり、いつもならば露出しない部位が表に出ることもあるものです。
今回はドレスのときに着けるべきブラの種類を紹介するとともに、目立ちがちな脇肉への対策を取り上げていきます。
肩が開いているドレスには、ストラップレスか透明ストラップへの付け替えがおすすめ
ドレスを着るシチュエーションというのは、例外なくハレの場もしくは改まった場です。
写真をとられる機会も多いので、ドレスもきれいに着こなしたいものです。
しかしドレスは普段着とは異なるので、いつも身に着けているブラジャーでは力不足になってしまうこともあります。
またドレスの種類やデザインも数多くあるため、「このかたちのドレスにはこのブラジャーが合うが、このかたちのドレスには別のブラジャーを合わせる必要がある」などのケースももちろんあり得ます。
ここではよくあるデザインのドレスに合わせたブラジャーの選び方を紹介していきます。
肩が大きく開いているドレス
華奢な肩ひもあるいはホルターネックのドレスの場合、普段のブラジャーをつけるとストラップが目立ってしまいます。
このため、このようなドレスを着るのであればチューブトップタイプのブラを選ぶようにするとよいでしょう。
これならば肩紐が目立つこともありません。
一般的なブラジャーのなかには、ストラップを外せるタイプのものもあります。
もともとついていたストラップを外して、別売りの透明のストラップに変えると良いでしょう。
いつも使っているブラジャーのストラップを外しただけの状態では、胸の上側が大きく開いてしまうことがあります。
しかしストラップをつけかえればこのような心配もいりません。
背中が開いたドレス
結婚式などに出席する場合は、ドレスであっても過度な露出は控える傾向にあります。
そのため背中が大きく開いたドレスを着用する場合は、ボレロやショールと組み合わせることが多いといえます。
ただ、「一般的なブラジャーを着けるとブラのホックが見えてしまうけれど、ボレロを着るには袖に膨らみがありすぎるドレス」などもあります。
このようなドレスを着るときに心強い味方となるのが、ヌーブラです。
ヌーブラは非常に特徴的なブラジャーで、ストラップと布とホックで構成されている一般的なブラジャーとは異なり、シリコンでできています。
ストラップやバックホックはなく、バストの前面に張り付けるようにして使うブラジャーなのです。
ヌーブラの場合、胸の前面にくっつけてフロントホックで留めます。
背中側には布もなければホックもないため、背中が開いたドレスでも美しく着こなすことができます。
上で挙げた肩が出るドレスでも、ヌーブラで対応ができます。
ただヌーブラは、一般的なブラジャーとは異なる性質・使い方・形をしているものです。
そのため、人によっては強い違和感を覚えたり、うまく着用できなかったりします。
ヌーブラを使うのであれば事前の練習が必要不可欠です。
また、現在でこそ通販でEカップ以上のヌーブラが買えるようにもなりましたが、実店舗では大きいサイズのヌーブラの取り扱いに積極的ではないところも多く、買うのに苦労する場合もあります。
特にヌーブラ初心者さんの場合は「一度ヌーブラを試着してから購入したい」と思う人も多いでしょうから、ネックになりやすいポイントです。
タイトなシルエットのドレス
タイトなシルエットのドレスを着るのならば、背中に段差を生じさせないタイプのブラジャーを選ぶことが重要です。
一般的なブラジャーの場合、ベルトが背中を「一」の字に横切ることになります。
このため、ブラジャーの上下で段差ができやすくなります。
タイトなドレスを着るときには、この段差が気になってくるでしょう。
このような背中の段差を避けるためには、脇肉を寄せられる機能性ブラジャーかコルセットがおすすめです。
脇肉を寄せられる機能性ブラジャーの場合は、背中のラインが「一の字」ではなくUの字型になることになります。
このため、ブラジャーの上下で段差ができるリスクを避けることができます。
バックホックが気になるということであればフロントホックのものを選んだり、背中の布地がX型になっていてホックレスのブラジャーを選んだりするとよいでしょう。
コルセットの場合、胸元から腰までを覆ってくれます。
背中部分は一枚の布になっているため、背中の段差が生まれる余地がありません。
このように、どのようなドレスを選ぶかによって選ぶべき下着は変わってきます。
自分のドレスに合った下着を選べば、露出の多いドレスも美しく着こなすことができます。
脇肉などが気になる場合はどうすればいい?
ここからは、「ドレスのデザイン」ではなく「自分の体型」という観点から下着についてアプローチしていきましょう。
上でも少し触れましたが、世の中には「背中の段差を目立たせない下着」があります。
コルセットや脇肉を寄せられる機能性ブラジャーがそれにあたるわけですが、この2つにはほかの特徴もあります。
それが、はみ出てしまいがちな脇肉をサポートするという効果です。
ドレスを着るときに、脇にあるお肉が気になってしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし脇肉を寄せられる機能性ブラジャーやコルセットならば、その悩みも解消してくれます。
脇肉を寄せられる機能性ブラジャーの場合、胸の脂肪が脇に流れることを防ぎ、脇肉をバストの中央部に向かって寄せて上げる効果が期待できます。
もちろん限界はありますが、はみ出てしまった脇肉をバストの脂肪へと変える効果が見込めますから、はみ出た脇肉対策として非常に有用です。
また脇肉をバストの方向へ盛ることによって、バストサイズアップ効果も得られます。
脇肉を寄せられる機能性ブラジャーにはパットが入っているものも多いため、このパットの力でさらにバストサイズをあげることもできます。
機能性ブラジャーをうまく使えば、胸が小さい人であっても、美しい谷間を手に入れることができます。
そしてコルセットは強力な補正効果を持つ下着です。
ウエストを締め、脇肉をバストに寄せ、バストを大きく見せてくれます。
また、上でも述べたようにコルセットの場合は腰のあたりまで覆うかたちになっていることが多く、背中の段差を生じさせません。
コルセットを着けているときといないときでは、まったくスタイルが違って見えます。
ただ、ここまでの補正効果のあるコルセットは値段が高い場合も多いため、お財布との相談が必要です。
脇肉を寄せられる機能性ブラジャーもコルセットも、はみ出た脇肉を矯正し、スタイルを美しく見せるためには非常に有用です。
ハレの場、写真を多く撮られる場ということもあって、「単純に胸を抑えるだけでなく、いつも以上に美しいスタイルを作りたい」と考える人には非常におすすめです。
ただ、脇肉を寄せられる機能性ブラジャーやコルセットの場合、後ろ側にたくさんの布が使われていることが多いといえます。
そのため、背中の開いたドレスとの相性は良くありません。
また、脇肉を寄せられる機能性ブラジャーはストラップがついているのが基本であるため、肩の開いたドレスでは使いにくいという欠点もあります。
普段着のときとではまた違ったデメリットが出てくるので、自分の手持ちのドレスに脇肉を寄せられる機能性ブラジャーやコルセットを合わせられるかどうかはよく考えたいものです。