痩せているのに脇肉ができてしまう……原因と対策は?

「痩せているのに、脇肉ができてしまう」このように悩んでいる人もいるのではないでしょうか?

今回は、このような悩みの原因とその解消方法について紹介していきます。

なぜ痩せているのに脇肉が出てしまうのか?

私たちの体は、骨と血液、脂肪、筋肉、内臓でできています。

このなかでも特に脇肉と深い関わりにあるのが「脂肪」と「筋肉」です。

今回はこの2つに注目してお話していきます。

「身長が160センチで体重が50キロ」という人と、「身長が160センチで体重が60キロ」という人がいた場合、当然のことながら、だれもが「前者の人の方が痩せている」と判断します。

ただ、実際にはこの2人の見た目の印象は真逆であることもあります。

つまり前者の人の方が太って見え、後者の人の方が痩せて見えることがあるのです。

この「見た目の印象」には「筋肉」が大きく関わってきます。

筋肉というのは、脂肪に比べて重いものです。しかし体を非常に引き締めてみせるものでもあります。

筋肉がしっかりついた体は、シャープで美しく、無駄が泣く、非常にスレンダーに見えます。

同じ身長・同じ体重ならば筋肉量がある人の方が痩せて見えますし、体重が重い人であっても見た目の印象は痩せて見えることもあります。

このため、単純に「体重」だけを見て「痩せている」と判断することはできないでしょう。

筋肉がついている人は痩せて見えるし、筋肉がついていない人は太って見えるという事実は、「痩せているのに脇肉が出ているのはなぜ?」という問いかけへの答えともなるものです。

筋肉がない人の場合、その体重の多くは「脂肪」で構成されていることになります。

脂肪は筋肉よりも軽いので、痩せていてもむにむにとした脂肪が多く体にのっている状態にあります。

このため、筋肉量がある人ならば生じない脇肉ができてしまい、ブラジャーの周りからはみ出てしまうのです。

このようなことはなぜ起こる?

では、なぜそもそも「痩せているのに脂肪がつく」という状況になるのでしょうか。いくつかのポイントについて、見ていきましょう。

極めて痩せている人の場合は影響を受けにくい

現在は「シンデレラ体重」などのような単語もありますが、平均をあきらかに超えるほどやせすぎの人の場合は、そもそも脂肪自体がほとんどないわけですから、「痩せているのに脇肉が出る」という状況には至りません。

肥満度を表す指標として、BMI(ボディマス指数)があります。

これは身長/メートルを2乗したもので体重/キログラム割った数字をみて、肥満度を確かめる方法です。

たとえば身長170センチで体重が50キロの場合は、50÷1.7×1.7でBMIが17.3となります。

痩せていると判断されるのは18.5以下で、25以上は「肥満度1」とされます。

痩せている・太っているのをBMIではかることができますが、これが18.5以下の人は「痩せている」とされます。

シンデレラ体重というのは、この18.5よりもさらに低い数字の体重をいいます。

これほどまで体重を落としてしまうと「脇肉」として残せる脂肪もほとんどなくなってしまいます。

ただこの状態は非常に体に悪いのですので、加療対象となることもあります。

食事制限のみによるダイエットが原因に

「シンデレラ体重ほどは軽くはない。体重は平均程度。それなのに脇肉だけはある……」と悩んでいる人は、まず、「自分がどのような努力をして体型を維持しているか」について考えた方がよいでしょう。

運動を組み合わせないで、「摂取カロリーだけを減らす」というやり方で体重を落としていった場合、筋肉が育ちません。

そして筋肉ができなければ、メリハリのあるボディを作ることができません。

筋肉はエネルギーを効率よく消費しますが、脂肪にはこのような効率のよさがないため、痩せにくいボディになり、脂肪が各箇所に残ることになります。

同じ体重でありながら「脇肉が目立つ人」と「脇肉が目立たない人」がいるのはこのためです。

食事制限のみでダイエットすると、脂肪を筋肉に転じさせることができず「脇肉」となって残してしまうのです

バストの型崩れで脂肪を支えられなくなってきた

私たちのバストは、胸筋とクーパー靭帯(じんたい)によって支えられています。

しかしこの「クーパー靭帯」は時に伸びたり切れたりしてしまうものです。

ブラジャーをつけないで日常生活を営んでいるときに切れたり、妊娠~出産~授乳のときに大きくなった胸とともに伸びたりしてしまいます。

なお、一度切れたり伸びたりしてしまったクーパー靭帯は、二度と元には戻りません

この「クーパー靭帯の損傷」は、「バストの型崩れ」にも直結するものです。

クーパー靭帯という支えを失ったバストが型崩れを起こし、脇の方に流れてきてしまうことがあります。

脂肪はとても柔らかいので、自分の力だけでは同じかたちを維持することができないのです。

このようにして流れてきた脂肪が、脇肉になることもあります。

「痩せているのに脇肉が出る…」解消方法は?

原因がわかると、解消方法や対策も考えやすくなります。

運動をする

「痩せているのに脇肉ができてしまう」という人は、まずは運動を1日の生活に取り入れるようにしてください。

上でも述べたように、「痩せているのに脇肉がある」という人の場合、筋肉不足が可能性であることも多いからです。

運動を日々の生活に取り入れて、筋肉をつけていくことでこのような悩みは徐々に解消していきます。

単純に「脇肉が気になる」ということならば、上半身を鍛える運動を行うとよいでしょう。

懸垂やディップス(両手で体を持ち上げていく方法。イスの背もたれを使って行うこともできる)などが特におすすめです。

脇は比較的鍛えや水部位であり、また脂肪の落ちやすい箇所でもあるので、しばらくしっかり運動を続けていけば効果が実感できるようになるはずです。

ちなみに、懸垂やディップスを行う際は、脇の筋肉だけでなく上半身全体の筋肉もまた鍛えられます。

そのため、すらりとした上半身を作ることができます。

脇のお肉をとるだけでなく、上半身のボディメイクをすることもできてしまうのです。

なお、運動を行う場合、胸が激しくゆれ動くことになります。

クーパー靭帯に大きな負担をかけることになりますから、運動を行う場合はブラジャー(スポーツ用に開発されたものが望ましい)をつけることをお忘れなく

サポート力の強いブラジャーを着ける

「ブラジャー」は、バストや脇肉を考えるうえでは非常に重要なものです。

クーパー靭帯を保護し、バストを整え、脇肉を目立たせなくすることのできるアイテムだからです。

脇肉に悩んでいるのであれば、サポート力の強く、補正機能があるブラジャーを身に着けるようにしましょう。

ブラジャーを外すと脂肪の位置はまた元の場所に戻ってしまいますが、補正機能があるブラジャーは、脇の方に流れそうになるバストの脂肪をバスト部分にキープするとともに、脇肉をバスト側に寄せてバスト部分に盛るという役割を果たします。

また、脇のベルトが広く太く作られているため、背中に段差ができにくいといったメリットもあります。

サポート力の強いブラジャーはクーパー靭帯を保護するとともに、脇肉を目立たせなくするための便利アイテムでもあるのです。

場合によっては、今使っている一般的なかたちのブラジャーを、すべてこの「サポート力の強いブラジャー」に代えてしまってもよいでしょう

整形手術に頼る

運動をすることもブラジャーを着けることも、自宅でできることです。

運動は脇肉に対してのみならず体全体の脂肪を落とすことにも役立ちますし、健康的な体つきを作ることにも役立ちます。

そしてサポート力の強いブラジャーを選ぶことは見た目の美しさを大きく変えます。

また、ブラジャーをつけないで生活をすることはできませんから、どうせならばコンプレックスを解消してくれるブラジャーを選ぶべきだという現実的な話もあります。

ただこの2つの場合、問題点もあります。

運動にして脇肉を落としていく場合は長く取り組み続ける必要がありますし、ブラジャーによる補正はあくまで一時的なものです。

「すぐに、そして裸になったときでもしっかりと効果を実感できる方法を選びたい」ということであれば、美容整形手術が選択肢に挙がってきます。

脂肪吸引や脂肪溶解注射を行うことで、胸の脂肪を根本から落としていくのです。

もっとも美容整形による脇肉痩せは、ほかの方法とは比べられないほどの多額のお金が必要となります。

また、精神的なハードルも高いものです。

そのため、「今すぐにでも脇肉を落としたい」ということでないのであれば、まずは運動やブラジャーによる見直しを行うべきでしょう

TOP
TOP