今や知らない女性はいないほどに認知度が高まったナイトブラ。
しかしまだナイトブラの着用をためらっている人や、必要性をあまり理解できていない人が少なくないようです。
また、一度は買って着けてみたものの着用感に満足できず不信感を持った人や、寝るときにも普通のブラジャーを着用している人もいるようです。
そこで今回は基本に戻り、寝るときにナイトブラをしなければバストはどうなってしまうのか、また日中用のブラジャーを就寝時に着けた場合のデメリットなど解説します。
ナイトブラの必要性についての質問をご紹介
ナイトブラって意味あるんですか?
昔買ったときは、アンダーと脇の締め付けばかりきつくて。
つけたまま横向きに寝たらブラの中で胸が横に垂れてしまったので(してない時と同じ流れ具合)。
これだと意味ないんじゃ…?と思ってからつけていません。
でもつけないで寝ていても、c65なのにペターっと垂れてしまうので、将来が不安になります。
いつも家にいるときはブラをつけないのですが、最近、仰向けになった時にまな板になるのが気になってきました。
ナイトブラをしてなにか効果があった方はいらっしゃるのでしょうか?
ブラジャーについて。
寝るときに横向きになるとブラジャーが正しい場所になりません。
天井側にズレてしまって困っています。
恐らくから回るようにズレている?
ずらして直すのですが とても鬱陶しいです。ナイトブラも検討しようかとは思っているのですが、
サイズは測ってもらって、だいたいは正しいものを着けています。
フックも一番狭いようにしているのですが。なぜでしょうか?
最後は、普通のブラジャーを着用して寝ている人のご質問ですが、普通のブラジャーはあくまでも日常の活動時の体やバストの動きをサポートするためにつくられたブラジャーです。
寝るときの体やバストの動きに対応するようにつくられていないため、寝るとブラがずれる、ワイヤーが当たって痛くなるなどといったトラブルがよく発生します。
後で詳しく解説しますが、やはり寝るときは、就寝時の体やバストの状態を考慮してつくられたナイトブラが必要になります。
ナイトブラをしないとバストはどうなる?
さて、最も皆さんが疑問に思うことは、ナイトブラをしないとバストはどうなるのか、またナイトブラにどのような効果があるのかということでしょう。
その答えが以下の3点になります。
バストが広がる
バストのほとんどが脂肪でできており、バストには重み(重力)があることはご自身でも自覚されていると思います。
重力とは下に引っ張られる力なので、起きている状態ではバストは体の下方向へ引っ張られることになりますが、寝た状態ではバストは体の全方位(仰向けで寝た時)、もしくは片側(横向きに寝た時)へと引っ張れていることになります。
起きている時は丸く立体的なバストでも、仰向けに寝た時は平べったく流れて胸に張り付くような感じになりますね。
寝ている間中、このようにバストは体の向きによって流れるままになってしまうのです。
それが長年に及ぶとどうなるでしょう?
そうです!前にツンと出ていたバストも徐々に形が変わり、広がったバストに変わっていきます。
最終的には「離れ胸」と呼ばれるバストになってしまうのです。
しかし、ナイトブラは寝ている状態のバストを立体的に保ちバストが広がるのを防止してくれるのです。
バストが下垂する
バストが立体的な形を維持しているのは、クーパー靭帯と呼ばれる結合組織が鎖骨胸筋膜と脂肪組織や乳腺組織とをつなげて乳房の内部で支持しているためですが、このクーパー靭帯は伸びたり切れたりすることがあります。
これは、出産や授乳などで急激にバストが大きくなった場合や、運動などによりバストが上下に揺らされる、また加齢によって弾力性がなくなり緩むなどが大きな原因となっています。
就寝時にも寝返りによってバストが左右に揺らされると、クーパー靭帯に負担がかかり伸びてしまうことも考えられます。
クーパー靭帯はコラーゲンが主成分ですが、一度伸びてしまうと縮むということはありません。
その結果バストの下垂につながってしまうのです。
ナイトブラは、就寝時の動きからバスト全体をホールドすることによりクーパー靭帯を守り、バストの下垂を防止します。
バストのエイジングを早める
「ナイトブラを着けなくても、バストの老化などまだまだ先のこと…」
このように思っている人がいるかもしれませんが、バストの老化=年齢ではありません。
もちろん加齢はバストの老化の大きな原因ですが、老化のスピードはその人によって異なります。
50代でも体力があり若々しく見える人がいれば、30代でも元気がなく老けて見える人もいます。
バストにも同じことがいえるでしょう。
バストの老化を防ぐには、体の老化を防ぐのと同じように十分な栄養や睡眠、適度な運動、ストレスを溜めない生活を心がけるとともに、常にバストにかかる負担を軽減させるためのサポートが大切です。
その役割を日中は普通のブラジャーが担い、夜はナイトブラが担うことになります。
日中だけでは、バストのエイジングを早めてしまいます。
日中の活動時のブラ着用はもちろんですが、夜の就寝時にもナイトブラによってきちんとバストがサポートされることがエイジングをできるだけ遅らせることになります。
日中用のブラを就寝時に着けるデメリット
近年は、昼・夜兼用で使用できるブラジャーも提供されていますが、一般的な日中用ブラジャーは起きている体の状態に合わせてつくられています。
そして、日中用ブラジャーの一番の目的が下垂の防止です。
そのため、ほとんどのブラジャーにはワイヤーが挿入され、下方向へ引っ張れられるバストをしっかりアンダーで支持し、ブラジャーのずれを防ぐためにストラップが補助的な役割を担います。
しかし、寝た場合はバストが引っ張れる方向が違ってくるためワイヤーは機能しなくなり不要なものとなります。
また、ワイヤーは伸び縮みするものではありませんから、寝ている状態のバストにフィットさせることができません。
そのため、寝返りを打つとブラジャーがずれ、姿勢によってはワイヤーが強く当たり不快感を覚えることもあるでしょう。
さらに、日中用のブラジャーは寝たときのバストの横流れに対応していないため、バストの流れを阻止する力が弱く、バストの崩れ防止には効果的でありません。
本当にバストのことを考えた上で快眠も得られたいなら、やはり夜専用につくられたナイトブラか、昼・夜兼用で使用できるノンワイヤータイプのブラジャーをおすすめします。
ナイトブラは本来、バストの形の維持しエイジングを防止するためにつくられたものです。
しかし、就寝時もバストの形を整える(バストメイキング)ことにより、崩れつつあるバストや既に崩れてしまったバストでも、徐々に形を美しく整えていく育乳効果につながります。
ナイトブラを着けるか着けないかで、今後のバストの形が大きく違ってくることは間違いありません。
女性のバストの形は、見た目の若さや美しさに大きく影響します。
バストの美容に意識を向けることは、もはや当たり前の時代。
いつまでも若々しく美しくいるために、ナイトブラは欠かせないアイテムの一つといえるでしょう。