肌に合う?かゆい?ナイトブラに使われる素材とその特徴を解説

ナイトブラを購入する際、性能や着用感は大変気になるところですが、性能・着用感ともにナイトブラに使用されている素材によっても大きく違ってきます。

ナイトブラを選ぶときは、素材の確認も忘れずに行いましょう。

今回は、ナイトブラの素材に着目しそれぞれの素材の持つ性質や特徴などを解説します。

ナイトブラに使用されている素材はどういうもの?

家庭用品品質表示法によって、ブラジャーなどの下着類(繊維製品)も繊維の組成(例:〇%綿、〇%ナイロン等)が明確に表示されています。
ナイトブラに使用される素材の多くが、一種類の繊維からつくられたものではなく、複数(2〜3種類)の繊維の混紡(こんぼう)や交織(こうしょく)によるものが多くなっています。

混紡とは

異なった種類の繊維を混ぜて紡績(糸の状態に)することをいいます。
混紡をする目的は、メインの繊維の欠点を補うためや機能性を追加するため、またメインの繊維が高価な場合(絹など)は市場の価格を下げるために混紡が行われることがあります。

さらに一方の糸が単独では紡ぎにくい場合などにも混紡されます。
機能性を追加する例として、伸縮性の低い綿や麻などの場合にポリウレタンを5%程度混紡しただけでも、かなり伸縮性を高めることができます。

交織(混織)とは

交織とは2種類以上の異なった織糸を使用して織ることをいいます。
例えば、縦糸は綿100%を使用し横糸はポリエステル100%の糸を使用して生地にするなど。
交織も混紡と同じく、それぞれの繊維が持つ欠点を他の繊維でカバーすることや、性能を高めること、商品の低価格化などが目的で行われるものです。

ナイトブラの素材の多くが、コットン・ポリエステル・ナイロン・ポリウレタンなどの繊維を組み合わせた混紡や交織になりますが、シルク素材を使用したものもあります。

ナイトブラに使用される繊維の分類と特徴

繊維は大きく分類すると、天然繊維化学繊維に分かれます。

天然繊維はさらに、お馴染みのコットン(綿)や麻などの植物繊維と、シルクや羊毛といった動物繊維に分けられます。

化学繊維は、石油などを原料として化学的に製造される繊維のことで、合成繊維・半合成繊維・再生繊維・無機繊維の4種類があります。

ナイトブラに多く使用されているナイロン・ポリウレタン・ポリエステルなどは合成繊維に分類されます。

ナイトブラに使用される天然繊維の特徴

コットン

コットン(綿)は木綿の種子から採れる種子毛を原料としてつくられる繊維で、成分のほとんどがセルロース(炭水化物)で構成されています。
タオルやTシャツなどの素材で馴染みのあるコットンは、通気性や吸水性・染色性に優れ、肌ざわりが良く、濡れると強度が増し、熱やアルカリ性に強いことなどがメリットです。
デメリットはシワになりやすく縮みやすいこと、化学繊維と比較して乾燥が遅いことなどが挙げられます。

シルク

シルクは蚕から採取する動物繊維(タンパク質繊維ともいう)の一種で、古くから高級品として知られています。
シルクは、保湿性・吸湿性・通気性・染色性に優れ、肌ざわりが大変柔らかく滑らかです。

また、美しい光沢や高級感で人気の素材です。
デメリットは、日光に弱く耐候性・耐久性が劣ることや、タンパク質が成分になっているため熱に弱く、虫に食われたり変色(黄ばみ)などを起こしたりします。

ナイトブラに使用される合成繊維の特徴

ナイロン

ナイロンは石油を原料とした合成繊維の一種で、化学繊維の中で最も歴史が古い繊維です(米デュポン社により1935年に発明)。
ナイロンの特徴は、耐摩耗性・耐摩擦性・耐薬品性・染色性に優れ、柔軟で薄く軽い生地にできることや乾きやすいことなどがメリットです。

デメリットは、紫外線に弱く黄変しやすいことや、酸性に弱いこと(酸がかかると溶ける)、静電気に注意が必要なことなどが挙げられます。
また、ポリエステル素材よりも価格が高くなります。

ポリエステル

ポリエステル繊維はナイロンと同じく石油を原料とした合成繊維で、アクリルと並び最も多く使用されています。

ポリエステル繊維の特徴は、耐候性・耐久性・耐摩耗性・耐薬品性に優れ、濡れても強度が変わることがなく、しわになりにくく乾きが早いことなどがメリットです。

デメリットは、汚れを吸い取る性質があり汚れた衣類と一緒に洗うと逆汚染を起こすことがあります。また吸湿性・吸水性・吸汗性などがなく肌ざわりは天然素材よりも劣ります。

ポリウレタン

ポリウレタン繊維の原料はイソシアネートと呼ばれる化合物。アルコールと反応させることでウレタンを形成します。
ポリウレタン繊維は、他の繊維にはない伸縮性を持ち、ゴムとプラスチックの両方の特性を持たすことができる稀有な合成繊維です。
ポリウレタン繊維は単独で衣類に使用されることはなく、他の繊維と組み合わせて使用されることが一般的です。

ポリウレタン繊維の特徴は、ゴムのように5〜8倍に伸びることですが、引張強度はゴムよりも優れています。またゴムよりも細くすることができます。

デメリットは、塩素に弱く漂白ができないことや、経年劣化が他の繊維よりも早いことなどです。

ナイトブラに表示されているスパンデックスって何?

ナイトブラの多くに「スパンデックス〇%」と表示されていますが、このスパンデックスとは、ポリウレタン繊維の一般的な名称です。
他にも「エラスタン」や「ライクラ」などと呼ばれることもありますが、全て同じもの(ポリウレタン繊維)です。
ストレッチ素材として、水着・レオタード・スポーツウェア・肌着・下着類・靴下など多くの衣料品に使用されています。

ナイトブラのような高い伸縮性を求められる製品にも多く用いられていて、ゴムのような性質がありますが、ゴムのようにすぐに戻るのではなくゆっくりと締め付けるように戻ることが特徴です。

スパンデックスは、温度が急激に変わっても性能を維持し、耐熱性があり燃えにくい素材です。また、シワになりにくいメリットもあります。
さらに、あらゆる種類の繊維(ナイロン・ポリエステルなどの合成繊維やウール・綿などの天然繊維)と組み合わせることが可能です。

素材からもナイトブラの性能がわかる!

ナイトブラを購入する際は、ナイトブラの性能を推し量るためにも繊維組成表示を必ず確認することをおすすめします。
例えば、綿97%、ポリウレタン3%と表示されているナイトブラの性能はというと、綿がほとんどを占めているため、肌ざわりが良く快適な着用感が期待できます。
しかしながら伸縮性やフィット感という面では劣ることや綿素材は縮みやすいこと(縮みやすいということはナイトブラが変形しやすいこと)に不安が残ります。

また、シルク100%を謳ったナイトブラもありますが、とろけるようなシルク独特の肌ざわりが魅力的で、肌の弱い女性にはおすすめです。
しかし、ナイトブラとしての補正力が期待できないことや、お手入れが難しく縮みやすいなどの不安があります。

ラディアンヌの「すっぴんナイトブラ」は65.4%のナイロンと34.6%のスパンデックス(ポリウレタン)で組成されています。
ナイロンの高い強度とスパンデックスの優れた伸縮性の組み合わせによって、型崩れしにくく、補正力の高いナイトブラを実現しています。

また、ナイロンはポリエステルと違って吸水性や吸湿性があるため、肌ざわりも柔らかく快適な着用感です。
就寝中もしっかりバストをホールドしてバストの形を維持したい人やバストアップを狙いたい人、そして快適な眠りを求める人にもおすすめのナイトブラです。

参考:ラディアンヌのナイトブラ、「すっぴんナイトブラ」はこちら

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