人の体は、徐々に老化していきます。それは止めようがないことです。
顔の皮膚もバストの皮膚も、時間の経過とともに徐々にハリを失い、垂れさがっていきます。
胸の垂れを防ぐために、一体何ができるのでしょうか?
肌の老化は20代から始まる
お肌の曲がり角という表現は、一度はだれもが耳にしたことがある単語なのではないでしょうか。
このお肌の曲がり角は複数回ある、ともいわれていますが、もっともよく取り上げられるのは、25歳という年齢でしょう。
この時期に、多くの方が「今までと肌質が変わった」と感じるといわれています。
お肌の曲がり角は普段、主に顔の皮膚のことを指しますが、バストに対しても同じことがいえます。
バストの皮膚も25歳くらいを一つのターニングポイントとして、徐々に変化していくのです。
ただ、バストの変化や垂れは、25歳のタイミングだけで起こるわけではありません。
バストの状態は、女性ホルモンのうちの一つであるエストロゲンの影響も受けます。
エストロゲンは主に3つの種類に分けられ、閉経前はそのうちの「エストラジオール」という作用の強い女性ホルモンが卵巣からよく分泌されます。
しかし閉経を迎えると副腎から出される「エストロン」が主なエストロゲンになります。
エストロンはエルトラジオールに比べてずっと作用が柔らかですし、閉経後は不要となった乳腺が脂肪に移り変わっていくので、この段階でも胸に変化が見られるようになります。
胸の変化には個人差がある
胸だけに限ったことではありませんが、老化していくこと自体はどんな方法を使っても、完全に食い止めることはできません。
体が老いていくのは、生きている以上どうしようもないことだからです。
ただ、老いには個人差があります。
人によって老いの速度は異なりますし、また老い方も異なります。
同じ年齢であってもバストがとても垂れている人もいれば、まだまだ美しい上向きの状態を維持している人もいます。
また、バストの老化は徐々に進んでいくものであるため、25歳になった瞬間に胸が垂れるというものでもありません。
胸の老化を遅らせる方法はある
胸にやってくる老い自体を完全にブロックすることはできなくても、さまざまな方法で垂れを予防することは可能です。
家で出来る胸の張りを保つ方法や、胸が垂れるのを防ぐ方法は、主にこの「予防」を目的としたものだと思ってください。
正しいサイズのブラジャーをつける
「ブラジャー選び」は、女性の胸のかたちと密接に関係しているものです。
サイズの小さすぎるものを着けていると血行が悪くなりますし、サイズが大きすぎるものを選んでいると胸を支えるためのクーパー靭帯をサポートすることができません。
クーパー靭帯は一度伸びたり切れたりすると元に戻すことはできませんので、バストの垂れを防ぐためにも、必ず正しいサイズのブラジャーを着用しましょう。
用途にあったブラジャーをつける
用途に合った、状況に応じたブラジャーを着用することも大切です。
運動をするときは胸が上下に激しく動きますからスポーツ用のブラジャーを着用すべきです。
寝ているときは寝返りなどで昼間とは違った方向に胸が動くためナイトブラを着用するべきです。
状況に応じた正しいブラジャーを用いることで、胸の型崩れを防ぎましょう
筋肉をつける
よく運動をしている人は、新陳代謝が活性化して血行がよくなりますし、ストレスも解消されますので、若々しい肌を保っていることが多いです。
また運動をすることは筋肉をつけることに繋がりますので、結果として胸筋がつき、バストの土台がしっかりすることで型崩れしにくい胸をつくることもできます。
加えて、胸筋をつけることでその分バストが大きくなります。プロポーションもよくなりますので、、バストアップだけでなく若々しいボディラインをつくることも可能となります。
よく眠り、ストレスを解消する
ストレスは心身を不調に陥れる要因となります。
ストレスがたまると血行も悪くなり、細胞に酸素や栄養素もいきわたりにくくなります。結果としてバストにはハリがなくなり、垂れてしまうのです。
しかし、人の体は眠っている間によく成長し、また、細かな傷を癒していきます。加えて、眠ることはもっとも手軽なストレス解消方法でもあります。
しっかりと良質な睡眠をとることは、バストの老化を防止する非常に有効な手段となるのです。
ストレスの解消方法を知っておけば、バストの老化だけでなく心身を好調に保つためにも役立ちます。
バストケアを行う
バストは外的要因によっても老け込みます。紫外線などがその代表例です。
紫外線は顔の皮膚だけでなく、バストの皮膚も老化させます。顔の皮膚とは異なりずっと露出しているところではありませんが、胸元が開いた服や水着を着る場合はしっかりと紫外線対策をしてください。
また、保湿クリームなどで保湿をしてあげるのも有効です。
バランスのよい食生活を心がける
炭水化物・たんぱく質・脂質は三大栄養素と呼ばれていますが、これをバランスよくとっていくことが重要です。
また、過激なダイエットは栄養不足を引き起こし胸の垂れに直結しますので、「きちんと食べて」運動を行うという方法でボディラインづくりをしていくべきです。
ちなみに、大豆製品には大豆イソフラボンという、女性ホルモンに似た働きをするものが含まれています。女性ホルモンと比べると効果は弱いものですが、積極的にとっていくのもよいでしょう。
肌の老化は、20代からすでに始まっています。
しかし日ごろの生活を改めることによって、その速度を遅らせることは可能です。
ブラジャーのサイズ感を見直したり、生活のリズムや食生活を改善することで、いつまでも美しいバストを保ちましょう。