ブラジャーは1日で洗う!?長持ちさせる洗濯頻度や洗濯方法を解説

「お気に入りのブラジャーなのに、色褪せや型崩れが酷い…」こんな経験はありませんか?

ブラジャーはワイヤーやレースといったデリケートな素材を使っていることが多いため、手荒な扱い方をすると型崩れを起こしたり、色褪せや変色したりとブラジャーの劣化を早めることになります。

お気に入りのブラジャーを長持ちさせるためには、洗濯方法などお手入れに注意が必要です。

今回は、ブラジャーを洗うタイミングやブラジャーの洗濯方法などを解説します。

ブラジャーは意外と汚れている!

そもそも、ブラジャーを洗う頻度はどのくらいが適当なのでしょうか?
冬場は汗もかかないから2、3日着用するという人や、洗い過ぎるとブラジャーが長持ちしないと思っている人もいるでしょう。
しかし、それは間違い…反対にブラジャーの劣化を早めてしまいます。

ブラジャーは直接肌に触れるものですから、汗をかきにくい冬場でも皮脂は付着します。
また、近年は暖房の入った室内で過ごすことが多いため、冬でも意外と汗はかきます。
1日着用したブラジャーは洗うように心がけましょう。

ブラジャーに付着した汗や皮脂汚れは、空気に触れると酸化し黄ばみや黒ずみの原因になるばかりでなく、他の汚れまで吸収し時間が経過すれば汚れが落ちにくくなります。
ブラジャーを長持ちさせきれいに保つ基本は、脱いだらなるべく早く洗うことです。

数日分洗濯物を溜めて一度に洗う人もいると思いますが、できればブラジャーだけはその日のうちにさっと手洗いすることが望ましいので、お風呂に入るときブラジャーも一緒に洗うという習慣を付けたいものです。

長持ちするブラジャーの洗い方

ブラジャーを長持ちさせるには、洗い方が大切です。
まずはブラジャーの洗濯表示を確認しましょう。メーカーでは基本的に手洗いを奨励しています。

また、洗濯表示に中性と示されている場合は、おしゃれ着洗いなどの中性洗剤を使用します。
ブラジャーの汚れのほとんどが皮脂膜(毛穴から押し出された皮脂が汗と混じり皮脂膜となる)なので、その成分の多くは中性脂肪と脂肪酸。
中性洗剤で十分に汚れを落とすことができます。

ブラジャーの手洗いの手順

  1. 洗い桶にぬるま湯を入れ、洗剤を溶かして泡立て、ブラジャーを入れて優しく押し洗いする。
  2. 皮脂膜の付きやすいカップの内部やアンダーのワイヤー部分・カップのサイド部分は丁寧に洗濯液の泡を含ませ汚れを取る。
  3. カップを重ねて洗濯液の水分を取る(絞るのは厳禁、両手で挟んで押すように)。
  4. 洗い桶にぬるま湯を入れ押し洗いで洗剤を落とし、すすぎ洗いする(数回繰り返し洗剤をきれいに落とす)。
  5. カップを重ねて軽く水分を切り、その後大きめのタオルに包んで軽く押さえるようにして水分をとる。

洗濯機を使用する際の手順

ブラジャーはほとんどのものが手洗い表示になっていますが、それでも洗濯機を使用したい場合は、型崩れに注意し以下の手順で洗いましょう。

  1. パットを挿入している場合は抜いて別洗いする。
  2. ブラジャーのホックをかけて、ブラジャー専用ネットやボール(立体的に作られているため型崩れを防ぐ)に入れる。
  3. 全自動洗濯機の水流は最も弱いコース(ランジェリーコースやソフト洗いなど)を選択する。
  4. 脱水は1分程度に短く設定する。

※洗濯機で他の洗濯物と一緒に洗う場合は、色移りを防ぐため濃い色の衣類とは一緒に洗うのを避けましょう。
また、洗濯機に多くの洗濯物を一度に入れないように注意しましょう。面倒でもランジェリー類だけ分けて洗うのがベストです。


ブラジャーの型崩れを防ぐ干し方

ブラジャーの干し場所は、紫外線による色褪せや素材の劣化を防ぐため、直射日光は避け陰干しが基本です(風通しの良い室内でもよい)。
ブラジャーの洗濯後は長時間放置しないですぐに干すようにしましょう(濡れたままだと変色・色移りの原因になる)。

干し方の手順を以下にご紹介します。

  1. 干す前に最も大切なのが、型直し(濡れた状態で行う)。カップの内側に指を入れ元の丸い形に整える。
  2. ベルトやストラップも真っ直ぐ整え、ブラジャー全体のしわなどを丁寧に伸ばす。
  3. ブラジャーの左右カップ下のアンダー部分2箇所に洗濯バサミをとめ、ブラジャーが下向きになるように干す。または、前中心で二つ折りにして、ハンガーなどにかける。

※ブラジャーを干す際、ベルトの一部分だけを洗濯バサミでとめたり、ストラップをハンガーにかけたりする干し方は、ベルトやストラップに加重が集中され型崩れやパーツが伸びる原因になります。

正しい干し方をすることで、ブラジャーの型崩れを防ぎ長持ちさせることができます。
また、乾燥機は熱の影響よる型崩れや生地の縮み・傷みの原因になるため、使用を避けましょう。

漂白剤・柔軟剤・洗剤についての注意点

漂白剤は全て使用不可

漂白剤には、塩素系漂白剤・酸素系漂白剤・還元系漂白剤の3種類がありますが、塩素系や還元系漂白剤は強力で生地を傷めてしまったり、変色や色むらになったりします。
また、酸素系漂白剤は水に溶けると活性酸素が発生し、これによって汚れを分解するため塩素系などに比べて穏やかな漂白力で生地を傷めることは少ないですが、ブラジャーの場合は金属の金具(ホック)が付いているため、化学反応を起こしやすく使用できません。

ワイドハイター、kaoLink

柔軟剤は使用可能

柔軟剤の成分「陽イオン界面活性剤」は、柔軟仕上げ効果・帯電防止効果・殺菌作用・消臭効果などよく知られている効果の他に、衣類を長持ちさせる効果もあります(柔軟剤の成分が繊維を覆うことでダメージから守る)。
ブラジャーにも問題なく使用可能です。

洗剤は素材によって選択するのがベスト

洗剤は大きく分類すると、一般の洗濯に使用する洗剤とウールやおしゃれ着洗いに使用する洗剤に分けられ一般の洗濯洗剤は弱アルカリ性のものが多く、ウール・おしゃれ着洗いは中性洗剤です。

Q、洗たく用洗剤の種類と選び方は?、kaoLink

中性洗剤と弱アルカリ性洗剤との違いは汚れの分解力にあり、洗剤はアルカリ性が強くなるほど汚れの分解力も強くなります。
中性洗剤が汚れを分解する力は弱アルカリ性より劣りますが、生地や肌を傷めることないため安心して使用できます。

弱アルカリ性は酸性の汚れ(皮脂や手垢、キッチンに付く油など)を効果的に分解して汚れを落とします。
ブラジャーでも素材がシルク以外のもの(綿や麻・合成繊維)は、一般的な洗剤(弱アルカリ性洗剤)が使用可能です。

しかし、蛍光剤の有無には注意が必要です。
蛍光剤とは、白い生地をより白く見せる効果がありますが、生成りや淡い色の綿や麻・レーヨン素材の場合は、蛍光剤の付着によって色合いが変化することがあるため、これらの素材の場合は蛍光剤の入っていない洗剤を使用しましょう。

Q、きなりやパステルカラーの衣類は無蛍光の洗剤で洗ったほうがいいの?、kaoLink

最後に

ブラジャーの洗濯ってこんなに大変なの?」と驚かれた人もいると思いますが、毎日洗って正しく干すことが習慣になってしまえば、そんなに手間がかかるものではありません。

ブラジャーは女性にとって必要不可欠なもの。型崩れや色褪せしたブラジャーを着用していては気分もダウンしてしまうでしょう。
お気に入りのブラジャーをきれいに保ち長持ちさせることは、節約にもつながります。

是非、正しい洗濯方法やお手入れを習慣にして、女子力をさらにアップしていただければと思います。

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