ブラ肩紐の正しい調節の方法と肩紐トラブルが少ないブラジャーの選び方

ブラジャーの肩紐が食い込んで痛い、あるいは頻繁にずれて困るといったブラジャーの肩紐に関するお悩みを持つ女性は少なくありません。

また、ブラジャーを着用する際の肩紐の正しい調節の仕方がわからない、肩紐はどの程度のフィット感がベストなのかよくわからないという人もいるようです。

そこで今回は、ブラジャー肩紐の正しい調節の方法や、不具合が発生する原因、肩紐トラブルが少ないブラジャーの選び方などを解説します。

ブラジャーの肩紐の役割

以前、ブラジャーの肩紐に関して、誤解をしている女性が意外と多かったことに驚きを覚えておりました。

それは、バストの重さのほとんどを肩紐で支えている(肩紐でバスト全体を吊り下げている)といった誤解です。

そのため、肩に肩紐がかなり食い込んでいる人でも、余程痛くならない限り余り頓着しない女性が多くいらっしゃいました。

しかし、やはり食い込むブラジャーは快適ではないため、外出のときしかブラジャーを着けない、帰宅すると同時にブラジャーを外すという人も多数でした。
それが、どれだけ多くの女性のバストの形を崩す原因になったかを思わずにはいられません。

確かにブラジャーの肩紐の役割は、ブラジャーが下にずれないように固定するためのものですが、決して肩紐だけでバスト全体を上げて(吊り下げて)いるわけではありません。
バストの重みのほとんどを支持しているのは、カップ(ワイヤーを含む)とベルトです。

しかし、最近のブラジャーに比べ当時のブラジャーの多くは、肩紐に余分な負担がかかるものが多かったことも事実です。

機能性の高いブラジャーほど、支持力も高くなっているため、肩紐に余分な負担がかかりにくくなっています。
そのため、バストアップのために肩に食い込むほど肩紐をきつく調整する必要はありません。

大切なのは、バージスラインとブラジャーのワイヤーを合わせるといった正しい位置で着けること。
ブラジャーの各パーツの機能が十分に発揮され、且つ不快感がないようにするためには、自分に合ったブラジャーを正しく着用することが基本なのです。

ブラジャーの正しい着け方の手順と肩紐の調節方法

ブラジャーの肩紐の調節は、ブラジャーを着ける度に行うようにしましょう。
以下はブラジャーの正しい着け方と、肩紐の調節の手順です。

  1. ストラップを肩にかけ、手でブラジャーの下を持って、前かがみになりバージスラインとブラジャーのワイヤーを合わせます。
  2. 前かがみをキープしながら、ホックを留めます。
  3. 前かがみのまま、右のカップの場合は右手でブラジャーを浮かしながら左手をカップの中に入れ、バストの脇から中央へ寄せようにカップの中に収めます(左右どちら側からでも構いません)。
  4. 姿勢を正し、バストを収めた方の肩紐の調節をします(肩と肩紐の間に指1本がスッと入る程度が目安)。
  5. 再度、前かがみになってもう片方のバストも同様にカップに収め、姿勢を正して肩紐の調節をします。
  6. 最後に両腕の上げ下ろしをしたり、体を左右にひねったりして、肩に肩紐の圧力がかかり過ぎていないか、緩み過ぎていないか確認しましょう。

正しく肩紐調整をしても不具合が発生する場合はサイズの見直しを!

毎回、肩紐の調整は注意して行っているのに、肩紐が肩に食い込む、肩紐がずれやすいといった場合は、ブラジャーのサイズや肩紐のタイプが合っていないことが考えられます。
それぞれの原因は以下のとおりです。

肩紐が食い込む

・バストのボリュームに比較して肩紐が細い
バストにボリュームがある場合、細い肩紐ではどうしても肩に食い込みやすくなります。
バストにボリュームのある人は肩紐が幅広のものをおすすめします。

・カップのサイズが小さい
バストのサイズよりもカップが小さい場合も、カップでバストを支えきることができないため、肩紐に負担がかかってしまいます。
ワンサイズ大きいカップのブラジャーを試してみましょう。

肩紐がずれやすい

・カップのワイヤーがバージスラインより大きい
カップのワイヤーがバージスラインよりも大きい(幅が広い)ブラジャーは、肩紐の位置が肩側寄りに(ベストな位置よりも外側に)なっています。
そのため肩紐がずれやすくなります。

・アンダーバストのサイズが大きい
アンダーバストのサイズが大きい場合も、肩紐の位置が肩側寄りになってしまうため肩紐がずれやすくなってしまいます。
アンダーバストはジャストフィットしていなければなりません。

※肩紐のずれは、ブラジャーのサイズが合っていないことの他に、姿勢の悪さや体型が原因のケースもあります。

肩紐トラブルが少ないブラジャーの選び方

肩紐のトラブルを軽減させるには、ブラジャー購入の際に以下のようなポイントに注意して選びましょう。

アジャスターが前に付いているブラジャーを選ぶ

ブラジャーによってはアジャスターが後ろに付いているものや、アジャスターが付いていない(調整ができない)ものもあります。
ブラジャーは着ける度に調整することが望ましいため、必ず前にアジャスターが付いているタイプで調整のしやすいブラジャーを選びましょう。

肩紐の伸縮性を確認する

肩紐の伸縮性のチェックも重要です。ブラジャーによっては伸縮性が少ない(伸縮素材が部分的にしか使われていないなど)タイプもあります。
適度に伸縮性のあるものを選びましょう。

自分に合った肩紐の幅を選ぶ

肩紐の幅が細いものは、バストにボリュームがある場合は食い込みやすくなることは前記しましたが、姿勢が悪い人やなで肩の人などは肩紐が細いほどずれやすくなります。
バストにボリュームが少ない人でも、肩紐がよくずれるという人は肩紐の幅が広いものを選びましょう。

バックベルトと肩紐の結合部分を確認

背中のベルトと肩紐の結合位置や形状も、ブラジャーによってさまざま。ベルトの形状が真っ直ぐなものや肩紐と結合する部分が上に向かって広がっているもの、肩紐の幅が広がっているものなどがあります。
バックベルトと肩紐が一体化されているような形状のものは安定感があり、肩紐トラブルが少なくなります。
また、なで肩の人は、背中のベルトと肩紐の結合位置ができるだけ背中の中央部分に近いものを選ぶようにしましょう。

サイズの合ったブラジャーを選ぶ

全ての基本はサイズの合ったブラジャーを着用することです。
カップの大きさ・アンダーバストの大きさ・バージスラインとブラジャーのワイヤーが沿っているか・肩紐調整はしやすいかなどを確認するため、必ず試着して購入しましょう。

最後に

女性はブラジャーを着用する時間が長いため(近年はほとんど丸一日着けている人も多い)、合わないブラジャーの着用や肩紐調節の不具合は本当に憂鬱なものです。

ブラジャー選びをする際は、肩紐の各部分まで入念にチェックし、自分にピッタリ合ったブラジャーを選ぶことが大切です。

一人で選ぶのが難しい場合は、スタッフやアドバイザーに相談することをおすすめします。

「ピッタリ合ったストレスフリーなブラジャーで育乳する」現代はそれが可能な時代になっているのです。

あなたも貪欲に自分に合ったブラジャーを追求してみましょう。

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