ブラジャーにはさまざまな種類がありますが、あなたはブラジャーを選ぶとき最も重視するポイントは何でしょうか?
デザインや形が可愛いという理由で選ぶ人も多いと思いと思います。
しかし、デザインが優れていても自分に合ったブラジャーとは限りません。
また、仕事の時・スポーツの時などシーンによっても必要なブラジャーは異なります。
ブラジャーの種類ごとの特徴や機能を知り、自分に最も合うタイプを選ぶこと、そしてそれぞれのシーンによって使い分けることが大切です。
今回は、ブラジャーの種類別の特徴や、どのようなバストタイプに合っているかを解説します。
ブラジャーの種類と特徴
ブラジャーの種類を、ワイヤーの有無・カップのタイプ別・用途別・その他に分類してご紹介します。
ワイヤーの有無
ワイヤーブラ
バストの重みを下から支えバストの形を整えることを目的に、カップ底辺にワイヤーが入っているブラジャーです。
ワイヤーの素材は金属や樹脂・形状記憶合金などが使用されていて、ワイヤーの種類もハードタイプとソフトタイプがあります。
ハードワイヤーは、バストのサポート効果が高く安定感がありますが、ワイヤーの形状がバストに合っていない場合は痛みなどの不快感が発生することがあるため、サイズ合わせが重要です。
バストが大きく重みがある人や、高いサポート力を求める人におすすめのブラジャーです。
ノンワイヤーブラ
ワイヤーが挿入されていないブラジャー。ワイヤーがないため着け心地がソフトですがバストのサポート力は劣るものが多くなります。
しかし、近年はノンワイヤーでもサポート力の優れたブラジャーが登場しています。
ワイヤーブラが合いにくい人や、着け心地を重視したい人はノンワイヤーブラをおすすめします。
カップのタイプ別種類
フルカップブラ
カップがバスト全体を包み込むタイプのブラジャーです。
サポート力に優れ、最も安定感があるためバストが大きい人やバストが柔らかく下垂ぎみの人におすすめのブラジャーです。
3/4カップブラ
カップの面積がフルカップの3/4のブラジャーです。
フルカップの上部1/4をフロントに向かって斜め下にカットしています。
バストをサイドからフロントに寄せる効果があり、谷間をつくりたい人や、離れたバストの人におすすめのブラジャーです。
1/2カップブラ
カップの面積がフルカップの1/2のブラジャーです。
ハーフカップブラとも呼ばれ、フルカップブラの上部半分を水平にカットした形になっています。
1/2カップブラのほとんどがワイヤー入りでカップが固くつくられているため、下垂したバストを上に引き上げ、デコルテをふっくらさせる効果があります。
下垂ぎみのバストの人や、バストが比較的小さくデコルテにボリュームのない人などにおすすめのブラジャーです。
用途別種類
スポーツブラ
スポーツをするときに着用するブラジャーです。
スポーツ時の激しい動きからバストを守るため、上からも押さえてバストが上下に揺れないようにつくられています。
また、スポーツ時に肩紐がずれないよう肩紐の幅を広くして背中でクロスしたものや、アンダーバストがずれないように伸縮性の高い素材でできたものが多くなっています。
さらに通気性・速乾性のある素材が使われていて、スポーツをする女性には必須のアイテムです。
ナイトブラ
就寝中のバスト(脂肪)の流れを阻止し、バストを保護する目的で使用するブラジャーです。
睡眠の妨げにならないように配慮されてつくられているため、柔らかい着け心地ですがバストを安定させることができます。
バストの脂肪は流れやすいため、睡眠中でも油断はできません。バストの形をキープしたい女性はナイトブラを着用しましょう。
マタニティブラ
妊娠中のバストの変化に対応し、乳腺を圧迫しないようにつくられたブラジャーです。
肌に優しく伸縮性がある素材でつくられ、発達するバストをサポートします。
ワイヤータイプ・ノンワイヤータイプがあり、授乳口のあるタイプは産後の授乳にも便利に使用できます。
マタニティブラは、妊娠初期(3か月目)から必要になるアイテムです。
補正ブラ・育乳ブラ
補正ブラや育乳ブラはバストの形をきれいに整え、バストを大きくする目的でつくられたブラジャーです。
一般的なブラジャーはバストを支え、形が崩れることを防止しますが、補正ブラや育乳ブラは一般的なブラジャーの機能に加え、着用することで脇や背中に流れてしまったバストの脂肪を元の位置に戻し、バストアップ効果があります。
バストの崩れが気になる人や、バストを大きくしたい人には補正ブラ・育乳ブラをおすすめします。
その他
ロングブラジャー
アンダーの丈が長いタイプのブラジャーです。
目的(補正用・おしゃれ用など)によってタイプは異なりますが、補正を目的としたタイプはドレスを着用する際に上半身をスッキリきれいに見せるため、ブライダルインナーなどに使用されています。
ドレスの着用時に限らず、上半身をスッキリ見せたい人などにおすすめのブラジャーです。
フロントホックブラジャー
ホックがフロント(前中心)に付いているタイプのブラジャーです。
着脱が簡単なため、体が硬くなった年配の女性や授乳中の女性にも便利です。
脇の脂肪を集めやすい、谷間ができやすい、薄手のアウター着用時に後ろ姿がすっきり見えるなどのメリットがあります。
ブラジャーの着用時に背中のホックが留めにくい、時間がかかるという人はフロントホックをおすすめします。
モールドカップブラジャー
ブラジャーのカップに縫い目がなくシームレスブラとも呼ばれています。
表面に凸凹がないため、体にフィットするアウター着用時などにブラの形状が目立ちにくく、自然で丸みのあるバストラインをつくります。また、ノンワイヤータイプが多いため、着心地が優れていることも人気の理由です。
薄着になる夏場などは、是非持っていたいブラジャーの一つです。
三角ブラジャー(ブラレット)
カップもワイヤーもなく、バストを包む布地の形が三角形のブラジャーのことです。
軽くソフトな着け心地ですが、寄せて上げる効果はなく、自然のバストの形がそのまま表れます。
小さなバストの人や、ブラジャーの締め付け感が苦手な人に向いているブラジャー。
海外ではブラレットと呼ばれ、近年人気のブラジャー。下着としての機能よりもファッションの一部として注目されています。
おしゃれな女性のカジュアルシーンに着用したいアイテムです。
ストラップレスブラ
ストラップレスブラは、ストラップがなくてもずれにくく設計されているブラジャーで、肩を露出するアウター着用時に着用されます。
ストラップ取り外しや付け替えが可能なタイプもあり、おしゃれなストラップに付け替えて、ファッションストラップとして敢えて見せることもできるようになっています。
こちらのタイプもカジュアルシーンで活躍するブラジャーです。
最後に
以上のように、ブラジャーといっても実に多くの種類があります。
また、同じ種類のブラジャーでも、素材の違いや生地が一重のもの、表面と裏面が異なる生地を縫い合わせて二重になっているもの、内側にパットを入れるポケット付きのものなどさまざま。
当然ながら着用感も異なります。
さらに、一つ一つのパーツについても、ベルトの太さや形状、ホックの数、ストラップの素材や幅などもブラジャーによって違いがあります。
最も自分に合ったブラジャー探しは大変ですが、多くの選択肢があるからこそ必ず自分に合ったブラジャーがあるはず。
妥協をせず、自分に最適なブラジャーを選びましょう。