下着ショップで、きちんとサイズを測ってもらい購入したブラジャーなのに、ブラジャーの上がスカスカで気になってしまうというお悩みはありませんか?
また、フィッテングしてもらったときはきちんと合っていても、長時間着用しているとブラジャーの上がスカスカになってしまうという人もいると思います。
今回はブラジャーの上がスカスカになる原因と対策について解説します。
ブラジャーの上がスカスカな状態とは?
ブラジャーの上がスカスカな状態とは、バストとブラジャー上部に隙間ができ、ブラジャー上部の布が余っている状態。
これは、カップの容積にバストが足りていないために起こる現象です。
実は私自身も、古いブラジャーを付けたときによくその状態になってしまいます。
胸の開いた服を着ているときにうっかり前屈みになって、バストが丸見えになってしまい大変恥ずかしい思いをしたこともあります。
これは、ブラジャーを買った時のバストサイズと、現在のバストサイズ(下垂や痩せによる)が違ってきたことが原因だと自己診断しています。
ブラジャーの上がスカスカになりやすいのは、ハト胸でバストが小さめの人や胸幅がありバストの幅が広くて高さがない人、バストが離れている人などに多く見られます。
また、妊娠・出産や加齢によってバストが下垂してしまった人やダイエットなどによりデコルテが痩せてしまった場合も起こりやすくなります。
ブラジャーの上がスカスカになる4つの原因とその対処方法
バストサイズとカップサイズが合っていない
スカスカになる原因の第一は、カップが合っていない(大きい)ことです。
しかし「下着ショップできちんと測ってもらって、フィッターさんに合わせてもらったブラジャーなのに…」とおっしゃる人もいるかもしれません。
下着ショップのフィッターさんはお客様のバストの形を美しく整え理想的なバストにするため、お客様に少し大きめカップをおすすめして、脇の肉などを寄せて上げるという合わせ方を行います。
そのため、お店ではきっちりカップにバストが収まっていたでしょう。
しかし時間が経過し、体を動かすことによってせっかく寄せて上げたバストの脂肪が、徐々に元あった場所(脇など)に戻ってしまい、いつの間にかブラジャーの上がスカスカ状態になってしまうこともあります。
その場合は、ブラジャーのタイプが合っていないことも考えられます。
ブラジャーの脇(ボーン部分)が長く、脂肪が流れにくいように脇をしっかり支えるタイプをおすすめします。
アンダーバストが緩くなっている
ブラジャーのアンダーが緩い場合もカッブの上がスカスカになることがあります。一度ブラジャーのフックを一段きつくしてみましょう。
ブラジャーのジャストフィット感は、個人差があります。
ピッタリサイズが苦手な人など、普段からやや緩めのブラジャーに慣れている人はブラジャーの上がスカスカになりやすく、ブラジャーの機能が十分に発揮されません。
正確なブラジャーのつけ方に慣れることが大切です。
また、ブラジャーが古くなって伸びてしまった場合も、同じことがいえます。
伸びてしまったブラジャーは既に寿命がきているということなので、買い替えをおすすめします。
ストラップが緩すぎる
ストラップが緩い場合も、ブラジャーの上がスカスカになることがあります。
ストラップを調整するときは立って背筋を伸ばして行うのが一般的だと思いますが、普段の姿勢が悪くなっている人は、調整したストラップが姿勢のせいで緩みブラジャーの上がスカスカになってしまいます。
最初は少しきつめにストラップを調整し、正しい姿勢を保つように心がけましょう。
バージスラインが合っていない
胸幅があり、バストも大きいのにブラジャーの上がスカスカになるという人もいます。
これは、バージスラインが合っていないことが原因です。
例えば、ブラジャーのサイズを選ぶとき、トップとアンダーの差だけでカップのサイズを判断することになります。
胸幅がありバストの形が平べったい人と、胸幅が狭くバストに高さのある人は、バストの形が大きく違っていてもアンダーとトップの差が同じ数字なら同じカップのサイズになってしまします。
胸幅のある人は、サイズは合っているのに付け心地が悪く、バストがカップにきっちり収まらない状態になってしまうのです。
そのため、ワンサイズ大きいカップを購入する人が多くなります。するとブラジャーの上がスカスカということになってしまいます。
このような場合は、カップを大きくするのではなく、ブラジャーのワイヤーの形状が緩やかに広がっているものを選ぶようにしましょう。
ブラジャーの上がスカスカにならないための対策は?
最近急にブラジャーが合いにくくなった、ブラジャーの上のスカスカが目立ちはじめたという人は、出産や育児・加齢などによるバストの下垂やデコルテ痩せが原因です。
「もう年だから仕方がないのか…」と諦めないでください。
以前のようにふっくらとした魅力的なデコルテを取り戻すこともできるのです。
デコルテが痩せる原因は、筋力の低下・肌の弾力の低下・姿勢(猫背)・エストロゲン(女性ホルモン)の分泌の減少などによるものです。
ふっくらとしたデコルテづくりのポイントを以下にご紹介します。
大胸筋を鍛える
大胸筋とは、胸部の広く平たい筋肉のこと。
筋トレでバスト自体を大きくする(脂肪を付ける)ことはできませんが、バストを支える筋肉を強化することで、バストの垂みを予防しバストアップを図ることができます。
大胸筋を鍛える方法で最もポピュラーなのが腕立て伏せ。
自分に合った筋トレでバストアップを図りましょう。
エストロゲンの分泌を増やす
エストロゲンとは「美肌ホルモン」とも呼ばれる女性ホルモンの一種。
妊娠に備えて子宮や乳腺を発達させ、女性らしい体をつくり肌や髪を艶やかに保つなど、女性にとって欠かせないホルモンです。
基礎体温と女性ホルモンのしくみ、テルモ、監修:対馬ルリ子、医療法人社団フィーメールガーデン 理事長、女性ライフクリニック銀座 院長Link
エストロゲンは加齢とともに減少していきますが、食事やサプリメントで増やすことができます。
以下は、エストロゲンを増やすために有効な食品です。
豆腐・納豆・豆乳
植物性エストロゲンともいわれている大豆イソフラボンが多く含まれています。大豆イソフラボンはエストロゲンと似た働きがあるため、不足したエストロゲンを補う効果があります。
キャベツ
キャベツに含まれているボロン(ホウ素)はエストロゲンの分泌量を増やし、ホルモンバランスを整える働きがあります。ボロンは熱に弱いためキャベツは生で食しましょう。
卵
卵に含まれるアミノ酸・コレステロール・ビタミンB・Eなどは、エストロゲンをつくる材料となり、分泌量の増加も期待できます。ホルモンバランスを整えるために1日1個は摂取したいものです。
栄養のバランスはとても大切です。肉・魚などのタンパク質、野菜・果物のビタミン類、穀物などの炭水化物、質の良い適度な量の油などをバランス良く摂取しましょう。
リンパマッサージでふっくらデコルテを取り戻す
近年話題のリンパマッサージは、バストアップにも効果があるといわれています。
リンパマッサージによってリンパの流れや血行が良くなり、バストに必要な栄養や酸素・ホルモンなどが届きやすくなります。さらに乳腺も刺激されバストアップにもつながります。
最後に
ブラジャーの上がスカスカになる人は、まず自分のサイズを再度正確に測り直しするとともに、バストの形もチェックしてみてください(バージスラインの広さなど)。
スカスカになる原因がわかったら、自分のバストに合ったブラジャー選びです。
購入する際は、スタッフにスカスカになりやすいことを相談し、必ず試着してカップにバストの収まり具合、上部に隙間がないかなどを確認して購入しましょう。