ブラジャー着用時の不快感の一つに、前中心が痛くなるということがあります。
着けたすぐは圧迫感があるという程度でも、長時間の着用により痛みが増してきたり、皮膚が赤く腫れたり、それでも放置していると黒ずみまでできてしまうことも。
前中心に圧迫感があるときは放置しないで、ブラジャーを見直すなど早めに対策を講じましょう。
今回は、ブラジャーの前中心が痛くなる原因や対策、おすすめブラジャーのタイプをご紹介します。
ブラジャーの前中心が痛くなる4つの原因
ブラジャーの前中心が痛くなる主な原因は以下の4つが考えられます。
ブラジャーのカップが大きい
自分のバストのサイズよりもブラジャーのカップサイズが大きい場合、カップに応じてワイヤーの幅も広くなっているため、前中心や脇にワイヤーの圧力がかかり、圧迫感や痛みを感じます。
やせ型の小さいバストサイズの女性に多く、最小アンダーサイズA65cmよりも小さい人などはブラジャーがフィットしにくくなります。
このような場合はブラジャーのカップにパットを入れてバストのボリュームをアップしてみましょう。
バージスラインよりブラのワイヤーが狭い
バージスラインよりもブラジャーのワイヤーが狭いと、バストの膨らみの上にワイヤーが乗ってしまう状態になってしまいます。
この場合もバストの前中心のバストの膨らみ部分やバストの脇にワイヤーがあたり、痛みを感じる原因となります。
バージスラインの幅に合ったワイヤーを選ぶことが大切です。
ブラジャーのカップが小さい
一般的なブラジャーの場合、カップが小さくなるとワイヤーの幅も狭くつくられています。
そのため、自分のバストサイズよりカップが小さいものを着用すると前中心が浮いたり、前中心のバストの膨らみ部分にワイヤーの圧力がかかったりして痛くなります。
バストのサイズは少し太ったり痩せたりすることでも変化します。
定期的にサイズを測り、サイズの合ったカップを選びましょう。
ブラジャーのワイヤーの歪み
洗濯機でブラジャーを洗ったりすると、ブラジャーのワイヤーが歪むことがあります。
内側に歪んでしまったワイヤーが胸の前中心部分を圧迫して痛みを感じるケースも。
ブラジャーのお手入れは正しく行い(手洗いして形を崩さないように干す)、歪んでしまったブラジャーは寿命だと捉えて買い換えることをおすすめします。
前中心が痛くなりやすい人におすすめのブラジャーのタイプは?
ワイヤーの前中心が低いブラジャー
ブラジャーを着用したときに前中心が痛くなるというのは、何らかの原因によってワイヤーが肌にあたり圧力をかけるためです。
ワイヤーの前中心が低いタイプのブラジャーを試してみましょう。
例えば、一般的のブラジャーのワイヤーはU字型ですが、ティーンズ用ブラジャーに多いL字型タイプなどは、前中心のワイヤー部分が低い設計になっています。
ソフトワイヤーを使用しているブラジャー
ワイヤーにはハードワイヤーとソフトワイヤーの2種類があります。
ハードワイヤータイプのブラジャーの使用で前中心が痛い場合は、樹脂や柔軟性のある金属でつくられたソフトワイヤータイプのブラジャーを試してしましょう。
肌へのあたりが一般的なタイプよりも優しく、ワイヤーの痛みを軽減できる可能性があります。
最もおすすめは、モールドカップタイプのノンワイヤーブラジャー!
個人的な内容で恐縮ですが、私の場合は丸胴でハト胸、離れた小さいバストといった典型的なブラジャーを合わせるのが難しいタイプです。
アンダーとトップのサイズを合わせて購入しても、肩紐が頻繁に落ちてくる、前中心にワイヤーがあたり痛くなるというブラジャーがほとんどでした。
ランジェリー関連の仕事を始めてからも、以前に自店で扱っていた某メーカーの商品は全て試してみましたが、ピッタリ合ったものがなく、「ブラジャーは、標準的な体型・バストの人につくられているものだから、私に合うものはないのかもしれない…」と諦めていたほどでした。
そんな私が、自分で納得していない商品をお客様に勧めていたのですから、今思えば申し訳ない気持ちになります。
しかし、近年はさまざまなメーカーがあらゆる体型の女性やバストの形に合ったブラジャー開発に注力し、窮屈感や圧迫感がなく補整力の優れたブラジャーが市販されるようになっています。ラディアンヌもその一つであると自負しています。
最もおすすめなのは、モールドカップタイプのノンワイヤーブラジャーです。
「ノンワイヤーブラって補整力が不安…」という人も多いと思いますが、モールドタイプのブラジャーは、立体的で丸みのある形状につくられたポリウレタン素材のカップで、バストをしっかり支持し、補整力もワイヤーブラに引けを取らないものがあります。
私もラディアンヌの脇肉カップインすっぴんブラ®︎着用していますが、もうブラジャーによる痛みや不快感からは完全に開放されました。
ワイヤーブラジャーが合いにくい人にはおすすめのブラジャーです。
モールドカップブラジャーの特徴
モールドとは、あらかじめつくられた鋳型(いがた)などに、樹脂や金属を流し込み「一体形成」した物のことで、モールドカップブラジャーとは、カップをモールド形成したブラジャーのことをいいます。
一体形成されることによりカップに継ぎ目や縫い目がなく「シームレスカップブラ」とも呼ばれています。
以下はモールドカップブラの特徴です。
- カップに縫い目がないため、薄い素材のアウターでも響かない
- 丸みのあるきれいなバストラインをつくる
- バストの重みをカップの面全体で支えるため、バストアップ効果が高い
- 着け心地がソフト
- 洗濯や収納が簡単
モールドカップブラ(ノンワイヤー)を選ぶ際に注意したいポイント
ノンワイヤーのモールドカップブラの全てがブラジャーとしての機能(支持力・補整力)を有しているわけではありません。
ノンワイヤーモールドカップブラを選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。
ノンワイヤーをカバーするつくりになっているか
やはりワイヤーが入っていないということは、下から支える性能は劣ることになります。
その分、しっかりと計算され、他の部分で補う必要があります。
例えば、ワイヤーの代わりに下から支えることになるアンダーベルトはある程度の幅が必要です。
また、脇の脂肪をカップに入れて逃がさないようにするためには、サイドベルトの高さも必要になります。
さらに高さのあるボーンが入っていると補整効果が倍増します。
手前味噌ではありますが、ラディアンヌの脇肉カップインすっぴんブラ®︎は縦に4段あるホックと高さ約12〜14cmほどのサイドボーンからなる幅広のアンダーベルトによってノンワイヤーの弱点を補っています。
楽なブラジャーだけを追求すると、バストの崩れにつながってしまうため、楽でもしっかり補整力のある機能性の優れたノンワイヤーブラを選びましょう。
サイズが合っているブラジャーを選ぶ
機能性の優れたブラジャーでも、サイズが合っていないとその機能が発揮されません。購入前は必ず試着して、サイズが合っていることを確認しましょう。
私と同じように、長年自分に合ったブラジャーに出会うことができず、半ば諦めている女性は少なくないと思います。
そのおかげで、ブラジャー嫌いになってはいないでしょうか?
女性としてバストがある限り、ブラジャーは大切なものです。
自分に合ったブラジャーとの出会いによって、ブラジャーは「不快で苦痛なもの」という認識から、「快適で自分を輝かせてくれるもの」に変化します。
あなたも自分に合ったブラジャーで、快適な日常を取り戻しましょう。