垂れ胸を防ぐためのブラジャーの寿命の見極め方と買い替えサイン

他のブラジャーより着け心地が楽だったり、デザインが気に入っていたり、何年も使っているけど捨てられないブラジャーはありませんか?洋服と違って人に見られる衣類ではありませんので多少よれても使い続けるという方も多いと思います。しかし、そのお気に入りのブラジャーをこれ以上使い続けるとバストが垂れてくるかもしれません。今回は寿命を超えた古いブラジャーによる悪影響と、ブラジャーの買い替えサインについてご説明します。

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バストが垂れる原因

40代にもなると10代20代の頃と比べて明らかにバストが変化しています。バストはハリを失い柔らかくなっていきます。さらに上向きだったバストは下垂してだんだんと垂れ胸になっていきます。

一体なぜバストは垂れ下がっていくのでしょうか?

クーパー靭帯の伸び

バストが垂れ下がっていく一番の原因はクーパー靭帯が伸びてしまうことにあります。
クーパー靭帯のイラスト

クーパー靭帯とは乳房の乳腺を皮膚や筋肉につなぎとめる結合組織のことで、乳房の下垂を防ぐ役割を持っています。

重みのあるバストが重力に逆らってツンと上向きでいられるのは、クーパー靭帯がバストを支えたり吊り上げる役割を果たしているからなのです。

このクーパー靭帯はバストの重みや身体の揺れ動き、外部からの刺激や負担によって、徐々に伸びていってしまいます。クーパー靭帯が伸びてしまうと、バストを支えきれなくなり、垂れてしまいます。

また残念なことに、伸びてしまったり切れてしまったクーパー靭帯は再生・修復が不可能です。つまり、クーパー靭帯が伸びてしまって垂れた胸はもう元には戻らないのです。

このようにバストを支えるという大切な役割を持つクーパー靭帯ですが、寿命を超えた古いブラジャーを使い続けることで伸びてしまうことがあります。

寿命がきたブラジャーの悪影響

古いブラジャーは身体に良くないと聞きますが、本当ですか?
500円とかで購入したブラジャーを3~4年くらい使用しています。
ブラジャーはどのような基準で処分するのが良いのでしょうか?

http://chiebukuro.yahoo.co.jp/、Yahoo!知恵袋

何年も使っているけどなかなか壊れないし着けていてとても楽だから、という理由で昔に買った古いブラジャーを使い続けていませんか?

しかし、実はそういったブラジャーはいくら壊れていなくてもとっくの前に寿命を超えているのです。

古くなってしまったブラジャーの着け心地がいいのは、それだけ伸びて緩んでしまっているからなんです。そして、緩んでしまったブラジャーにバストを支える力はありません

寿命がきて緩くなったブラジャーではバストをしっかり支えられませんので、クーパー靭帯だけでバストの重みを支えることになります。

こうなるとクーパー靭帯は徐々に伸びてしまい、胸が垂れ下がっていくのです。

特に、柔らかい脂肪がつきやすくなる30代以降にゆるいブラジャーを使い続けると、支えられていないバストはどんどん下垂していくことになります

女性はバストの位置が高ければ若々しく見られるのですが、逆に言うと、胸が垂れ下がっていると老けて見られるということになります。

古くなったブラジャーを使い続けると、結果的に老けて見られることさえあり得るのです。あなたのバストのために、もし何年も使っているブラジャーを持っているなら、是非新しいブラジャーと交換してあげてください。

寿命がきたブラジャーの三つの買い替えサイン

ブラジャーや下着などの買い替え時期がよくわかりません。

どのくらいで買い換える物なのでしょうか?

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ここまでで、寿命を超えて伸びてしまったブラジャーではバストを支えられずにクーパー靭帯が伸びていき、バストが垂れ下がっていくことで老けて見られてしまうとお伝えしました。

それでは新品のブラジャーの寿命はどれくらいあるのでしょうか?

ブラジャーの寿命は半年と言われたり1年と言われたり、100回使うと寿命がくるとも言われたりしています。

しかし、人それぞれ持っているブラの枚数やお手入れ方法が違いますので、ブラジャーが劣化していくスピードも違い、一概にどれくらいで寿命がくると言い切ることはできません。

たくさんブラジャーを持っていれば1枚あたりの使用回数が少なくなり、その分ブラジャーの劣化スピードは遅くなります。

また、洗濯機の脱水機能で加わる遠心力によってブラジャーは消耗していきますので、手洗いでのお洗濯を徹底していれば脱水機能によるダメージが無くなり、その分ブラジャーの劣化スピードは遅くなります。

このように人それぞれ持っているブラジャーの劣化スピードは違いますので、購入してどれくらい経ったかという時間的な基準ではブラジャーの寿命は判断できません。買ってからまだ半年、1年経った、という基準はブラジャーの寿命を判断する上で役に立たないのです。

しかし、寿命がきたブラジャーに現れる買い替えサインは共通しているのです。

この買い替えサインを見逃さず、ブラジャーの寿命をしっかり見極めましょう。

サイン1:頻繁に肩紐がずれ落ちる

サイドベルトが伸びてしまった証拠です。

アンダーが緩くなった結果、ちょっとした拍子でもブラジャー自体がズレ上がり肩紐が浮いてしまい、ずれ落ちているのです。

サイン2:着け心地が楽になってきた

こちらもサイドベルトが伸びてしまった証拠です。痩せたわけでもないのにブラジャーの着け心地が楽になったのは、サイドベルトが伸びてしまったからです。

緩くなってしまったブラジャーではバストをしっかり支えることができませんので、買い替えた方がいいでしょう。

サイン3:ワイヤーが変形してしまった、飛び出してしまった

こちらはわかりやすい買い替えサインですね。変形してしまったワイヤーは元の形には戻せません。

また、変形してしまったワイヤーの先端はブラジャーの縫い目の間から飛び出してしまいます。

自分で修理してもまたすぐに飛び出してくることになりますので、買い替えてしまった方が無難です。

ブラジャーを長持ちさせるお手入れ方法

ブラジャーを長持ちさせる方法、それは手洗いでのお洗濯を徹底することです。

洗濯機は高速回転によって生まれる遠心力を使って衣類を壁面に押し付け、洗濯槽に空いた穴から水分だけを飛ばし脱水します。

この際の遠心力はとても強く、スウェットやジーンズなどの水を含むと重たくなるような衣類と一緒にブラジャーが洗濯槽に押し付けられてしまうと、たった一度のお洗濯でもワイヤーが変形してします。

ガラスのコップを落としてしまうと割れて使えなくなりますが、それと同じで一度でも負荷がかかりすぎてしまうとこれまでの使用頻度に関わらず一度のお洗濯でダメになってしまうのです。どんなに新しいブラジャーでも使えなくなりますので、できる限り手洗いするようにしましょう。

ブラジャーは立体的なバストを美しく見せ、優しく支えるために30〜40以上のパーツをつなぎ合わせて作られているとても繊細な衣類です。ですから手洗いでのお洗濯が推奨されているんですね!

毎日の手洗いは大変ですが、お気に入りのブラジャーだけでも手洗いを徹底して寿命を伸ばしてあげましょう。

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