胸の垂れを防止するためのブラジャー選び

若々しい胸を維持するためには「ブラジャー選び」が非常に重要です。

今回は胸の垂れを防止するという観点からブラジャーの選び方を確認していきます。

私たちの胸は日々老化していっている

私たちは毎日少しずつ老化していっています。

そして老化が進んでいくことは、だれであっても決して防ぐことはできません。

生きているのであれば必ず年は取りますし、肌も内蔵も筋肉も衰えていきます。

バストに関して言えば、ハリが失われ、胸が下垂していくということになるでしょう。

バストのハリを構成している要素の一つであるコラーゲンは、年とともにその量が低下していきます。

また、バストを支えているクーパー靭帯(じんたい)は日々の生活のなかで損傷したり伸びたりしたりします。

さらに、妊娠~出産~授乳~卒乳の過程でクーパー靭帯が伸びてしまうのも事実です。

さらにいえば、紫外線の影響によって胸が老化することもありますし、クーパー靭帯と力をあわせて胸を支えてくれている胸筋もまた加齢によってやせていきます。

バストは90パーセントの脂肪と10パーセントの乳腺でできていますが、閉経後は乳腺が脂肪にかわってしまいます。

脂肪はとても型崩れがしやすいものであり、これによって「垂れ」が起きる可能性もあります。

このように、老化によって胸が垂れていくのはある意味では自然なことなのです。

ただ、老化の速度は人によって異なります。

バランスのとれていない食事や過剰なダイエットをしている人は、胸にいきわたるべき栄養や酸素が足りずに、バストにトラブルが起きやすくなります。

対して、運動をしっかりしている人は血行が良くなり新陳代謝が活発に行われるので若々しいバストを保ちやすくなります

「運動によって細胞が傷つくから、逆に老化しやすくなる」という表現をみたことのある人もいるかもしれません。

たしかにこれはある意味では正しく、「あまりにも激しい無酸素運動を、太陽光の下で継続的に行う」などをした場合は細胞が傷つきやすくなりますが、ここまで自分を追い込める人はあまりいませんので、基本的にはこのような状況は想定しなくてよいでしょう。

また、自分に合ったブラジャー・用途にあったブラジャーをしっかり用いることで、クーパー靭帯の損傷を抑えることができます

ホルモンバランスによる乳腺の変化などは止めようもないものではありますが、このような対策をしっかり行っていくことで「バストが垂れる速度」を遅らせることはできるのです。

自分のサイズに合ったブラジャーを選ぶことが大切

バストが垂れる速度を遅らせる手段はたくさんありますが、今回は「ブラジャー」を取り上げていきます。

ブラジャーは、胸の垂れを防ぐうえで非常に役立つものです。

胸を包み込むことで、クーパー靭帯の切れ・損傷・伸びを防ぐことができるからです。

バストの下垂を防止したいのであれば、ブラジャーについて考える必要があります。

ブラジャーは「自分のサイズに合ったものを選ぶ」「用途に合ったものを選ぶ」という基本に則り選びましょう。

まずは、「自分のサイズに合ったものを選ぶ」というところから見ていきましょう。

私たちは毎日、当たり前のようにブラジャーをつけています。

自分のブラジャー(バスト)のサイズをまったく把握していない、という人はいないでしょう。

しかし実はこの「自分が把握しているブラジャーのサイズ」は、「実際の自分のバストのサイズ」とはまったく違うこともよくあるのです。

「自分のバストサイズに合ったブラジャーを付けている人」は、わずか29パーセントしかいなかったというデータもあるほどです。

つまり、71パーセントの人が自分のブラサイズを勘違いしていたのです。

「3割の人が自分のブラサイズを間違っていた」のではなく、過半数を超える7割の人がブラのサイズをまちがっていたのです。

また、実際のバストサイズよりも小さいブラジャーをつけているケースもよくあります。

小さすぎるブラジャーはバストの血行の不良を招きます。

また、大きすぎるサイズのブラジャーはきちんと胸を支えることができずクーパー靭帯の損傷を招きます。

私たちの体型は、日々変化しています。

ダイエットが成功した場合もサイズは変わりますし、逆に少し太った場合でもサイズは変わります。

また加齢によっても変化します。このため、胸のかたちやサイズは一定ではありません。

新しくブラジャーを買うときには、必ず測り直してもらってください

またそれ以外のときでもきちんとバストを測り、「今の手持ちのブラジャーが、現在の自分のバストサイズと合っているかどうか」を確認することも非常に重要です。

用途に合ったブラジャーを選ぶことも大切

「現在の自分のバストサイズに合ったブラジャーを選ぶこと」と同じくらいに重要なのが、「用途に合ったブラジャーを選ぶこと」です。

この「用途に合ったブラジャー」は、基本的には以下の3つに分けられます。

  1. 日中に着ける一般的なブラジャー
  2. 寝る時に着けるナイトブラジャー
  3. 運動を行うときに使うスポーツブラジャー

それぞれ見ていきましょう。

日中に着ける一般的なブラジャー

おそらく、もっとも種類が多く、またもっとも多くの人が使っているのがこのブラジャーでしょう。

歩いたり事務作業をしたりといった日常の生活を行うときに使われるブラジャーであり、非常に種類が多いのが特長です。

また、デザインやカラーも豊富に展開しています。

おしゃれなもの、デザイン性に優れたものが非常に多く、ショーツとセットになって売られていることが多いものでもあります。

現在は「胸を大きく見せるブラジャー」「谷間を作ることのできるブラジャー」などのように、機能性に優れたブラジャーもたくさん出ています。

胸が小さい人・胸が大きい人・胸の左右のバランスが違う人など、バストに関しての悩みは人それぞれですが、そのような一つひとつの悩みを解消することのできるブラジャーが数多く展開しています。

寝るときに着けるナイトブラジャー

「ナイトブラ」「就寝用ブラ」などのように呼ばれることが多いかと思われます。

日中の動きと、寝ているときの動きはまったくことなります。

日中は「下側に引っ張られる力」が強くかかりますが、寝ているときはこの限りではありません。

左側を下にして寝ている場合は胸は左側に向かって引っ張られますし、あおむけで寝ていた場合は胸は丸い円を描くようにして広がっていきます。

また、うつぶせに寝ているときには胸は押しつぶされていることになります。

人は意外なほどに激しく寝返りを打つものであり、そのたびに胸のかたちが変わります

このような「姿勢の変化」は、クーパー靭帯に大きな打撃を与えます。

そのため、寝返りのことを考えてつくられたブラジャーが必要になってくるのです。

それが「ナイトブラ」です。

あおむけ、うつ伏せ、横向き、どんな姿勢をとっても胸のかたちが崩れにくく、しっかりとサポートしてくれるようになっているのです。

運動を行うときに使うスポーツブラジャー

「スポーツブラ」と呼ばれるブラジャーのことです。

運動をしているときの胸は、上下左右に激しく揺さぶられます。

それは、「何気ない日常の動き」「寝返り」の比ではありません。

このため、このときには、激しい動きからクーパー靭帯を守り、支えてくれるブラジャーを使わなければなりません。

このような考えの元生み出されたのが「スポーツブラ」です。

非常にサポート力が強く、胸をしっかりガードしてくれます

ブラジャーの選び方

このように、ブラジャーには数多くの種類があります。そしてそれぞれに選ぶべき基準があります。

デザインで選ぶ

ブラジャーもおしゃれの一種です。

美しいブラジャーは、私たちの気持ちを高揚させてくれます。

気に入ったデザインのブラジャーを選ぶようにしましょう。

ただしこの基準で選べるのは、日中用のブラが中心です

ナイトブラやスポーツブラは「機能性の高さ」を主に考えられて作られているため、デザイン性の面ではどうしても日中用ブラほどの多様性は望めません。

サポート力で選ぶ

「運動をするときに使うブラジャー」に特に求められる力です。

胸をしっかりガードしてくれて、クーパー靭帯を守ってくれるものを選びましょう。

ナイトブラにおいても、この要素は大切です。

なお、あくまで個人的な感覚ではありますが、日中用のブラで「サポート力」が取り上げられるときは、どちらかというと「胸の肉を背中に流さないようにする力」を指していることが多いようです。

つまり、「小さいバストの人でも胸が大きく見えるようにすること」を目的とした製品が比較的多いように思われます。

通気性の良さで選ぶ

ナイトブラなどに特によく求められる機能です。

通気性が悪いと着けていて不快です。

特にナイトブラの場合は、寝苦しさまで感じてしまうでしょう。

通気性がよく、サポート力はありつつも「着けている感」がないものを選ぶことができればベストでしょう。

金額で選ぶ

ナイトブラの場合、毎日つけることになります。

そして、寝ているときの私たちは非常に多くの汗をかきます。

このため、毎日交換する必要がでてきますので、複数枚を買うことが前提となります。

家でまるごと洗えて、経済的負担の少ないものを選びたいものです。

このように、「ブラジャーの決め方」にはさまざまなルールがあります。

しっかり守って、クーパー靭帯を保護しましょう!

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