ブラジャーのアンダーがゆるいため、少し縮めたい、細くしたい、でもどうやって?自宅で5分程度、ミシンいらずの手縫いでできるブラジャーのアンダーの詰め方をご紹介します。
ジャストフィットは難しい…
ブラジャーは最もサイズ展開の多い、アパレル製品です。サイズもメーカーやブラジャーのタイプによって着用感は異なり、自分のバストにぴったりとジャストフィットするブラジャーに出会うこと簡単なことではありません。多くの方が一度や二度はブラジャー選びに失敗されているのではないでしょうか?
既製品には限界がある
ブラジャーのサイズはトップバストとアンダーバストの差によるカップサイズとアンダーサイズにより決まります。例えば、カップサイズはC、アンダーサイズは75cmの場合は「C75」というサイズになります。
しかしながら、サイズ展開の多いブラジャーであっても、既製品の限界があります。
まず、カップサイズはトップバストとアンダーバストの差によって、以下のように2.5cmごとに分かれています。
Aカップ | Bカップ | Cカップ | Dカップ |
---|---|---|---|
10cm | 12.5cm | 15cm | 17.5cm |
トップバストとアンダーバストの差がぴったり15cmであれば、迷わずCカップであると確信できますが、16.5cmの場合、Cカップなのか、Dカップなのか悩んでしまいます。同様に、アンダーサイズが77.5cmの場合、75サイズなのか、80サイズなのか悩んでしまいます。
また、カップサイズやアンダーバスト以外にも、バストの状態や付き方、位置、向き、柔さは個々に違いがあり、たとえ同じサイズの女性が十人いたとしても、十人十色のバストスタイルであり、実際にフィットするブラジャーのサイズ選び(もとよりブラのタイプ選び)は異なってまいります。
このように、オーダーメイドでない限り、既製品のブラジャーに100%完璧なフィット感を得ることは難しいことがわかります。
既製品には個体差もある
また、既製品には個体差もあります。
「同じ商品、同じサイズを買ったのに、比べてみると微妙にサイズが違う」というご経験はございませんか?
大幅に違いがある場合は不良品の可能性がありますが、数cm程度であればそれは個体差ということなります。もちろん、これはラディアンヌだけの問題ではなく、多くのメーカーでこの個体差が許容されています。それを±1cm程度までとするのか、数ミリまでとするのかはメーカーにより異なりますが、個体差の許容範囲が小さいほど、検品費用及びB品ロスが多くなるため商品価格が高額になる傾向にあります。
ブラジャーが伸びてしまう
そして、オーダーメイドで作ったブラジャーでも、既製品のブラジャーでも使用を繰り返していくうちに、生地が伸びることがあります。
ブラジャーの場合は伸縮性や締め付け力などの効果をだすために、レースやパワーネット、ゴムなどの生地や資材を選んで使われています。ブラジャーの寿命は60回程度の使用と言われていますが、着用と洗濯を繰り返すことで、これらの生地や資材の効力が減少します。
「買った当初はぴったりだったけど、ゆるくなってきた、痩せたかな?」と思われたことはございませんか?
実際に痩せていることもあるかと思いますが、物理的に考慮してブラジャーが伸びてしまったとも考えられます。
自分仕様にカスタマイズ
ジャストフィットが難しいブラジャーですが、自分のバストにぴったり合あうことができればバストは見違えます。快適さもあり、気分も上がりますので、できればジャストフィットを目指したいものです。
「既製品では合わない」「ぴったり合っていたブラが合わなくなった」といった場合、デニムの丈を詰めるように、ブラジャーのアンダーの詰めてみてはいかがでしょうか?
STEP1:縫う目印を付ける
まずは、ブラジャーのアンダーをどれだけ縮めたいか、詰める長さを考えましょう?
ブラジャーの一つ一つのホックの間隔は約1.5cmです。ホック一つの間隔分だけ縮めたい場合は1.5cm、二つ分の場合は3cmとなります。
例えば、ホック二つ分縮めたいから3cm、また、使用して伸びてしまうことも考えて+1cm、合計4cm縮める場合、上記写真のように、片側2cmずつ詰めていきます。
ブラジャーの表側のサイドボーンのすぐ横とその2cm空けたラインにチャコペンで印をつけます。縦のラインの間隔は1cm程度でも大丈夫ですが、強度を強める場合は0.5cm、間隔が小さいほど強度は増します。
また、サイドボーンのすぐ横にすること理由は、STEP4でご説明します。
STEP2:縫っていきます
縫う目印を付けたら、実際に針を通して縫っていきます。
まずは、①の箇所に下から針を通します。
①の箇所に下から針を通したら、次は②の箇所に上から針を通します。
②の箇所にに上から通した針は③の箇所を下から針を通します。
③の箇所に下から針を通したら、次は④の箇所に上から針を通します。
このような縫い方で順番に縫っていきます。
最後まで縫えました。
STEP3:糸を引っ張り、詰める
最後まで縫い終えたら、ゆっくりと糸を引っ張っていきます。
すると、これまで縫った部分が詰まっていきます。
最後まで糸を引っ張り終えると、綺麗にアンダーを詰めることができました。
ブラジャーが詰めていることはわかりづらく、詰めた部分がお洋服にも響くこともありません。
STEP4;アイロンでプレスする
最後にブラジャーの裏側に向けて、詰めた部分をサイドボーン部分に重なるように折り曲げて、アイロンでプレスします。
ブラジャーの上側の縁や下側のアンダーテープ部分は硬いので、霧吹き、またはアイロンの蒸気で湿らせてプレスすると、綺麗になりやすいです。
STEP1で「サイドボーンのすぐ横に」縫うラインをつくったのは、アンダーを詰めた部分がサイドボーンの厚みになり、サイドボーンのお肉を抑える補正力を強めることができるからです。
もし、これが不要であれば、今回はブラジャーの表側から縫いましたが、裏側から縫ってあげることでアンダーを詰めた部分が表側にきます。(アンダーを詰めた分が外から見える、洋服に響くというデメリットがあります)
自分に合うブラを見つけて欲しい
ブラジャーは単なる下着かもしれませんが、自身のバストの特徴や状態、目的や効果に合わせてブラジャーをお選びいただくことで、あなたの秘めたバストの美しさを最大限に引き出してくれます。
ラディアンヌのブラジャーは、垂れたバストをリフトアップしたり、脇肉をカップにしっかり収めたり、ブラからはみ出す脂肪をすっきり抑えたり、育乳補正効果に特化しているため、一般的な普通のブラジャーとは着用感が大きく異なるため、サイズ選びが難しいかもしれません。
しかし、こういったブラジャーのカスタマイズを行なっていただくことで、理想のブラに出会えるチャンスが広がるはずです。
バストのお悩みや、ラディアンヌのブラ選び、サイズ選びに迷われましたら、いつでもお気軽にご相談頂けると幸いでございます。